南フランス旅暮らし

生活拠点の街、フランス南西部に位置するトゥールーズ(Toulouse)での暮らしとフランス国内外の旅の記録。

トゥールーズの街のこと&はじめまして

フランスの南側に位置するトゥールーズは、オクシタニーというスペイン国境と接する地域圏で一番の人口を持つ、フランスの中でも大きな街。グランゼコールや国立・私立大学などの教育機関が複数あって学生が多い一方、同時に航空機メーカーエアバス(Airbus)の本拠地でもあり、商業圏としても、とても発達しています。

街の中はピンク色のレンガでできた建物が並んでいて、バラ色の都市(la ville rose)とも呼ばれています。景観がきれいなこともあって、初めてこの街を訪問した時の私の印象はとてもよかったのです。

キャピトル広場

キャピトル広場 Place du Capitole

私は南仏コートダジュールの海が好きなので、南フランスでの休暇は基本的にニースやカンヌなどで過ごしがちだったのだけれども(そこから足を延ばしてモナコ公国などでも!ニースからモナコへはローカル電車、またはバスを使って1時間で到着してしまいます。)、当時恋人だった私の夫がこのトゥールーズの街に住んでいたため、すこし西側に足を延ばして訪れることになりました。

この街で気に入っているのは、バラ色の建物の景観や悠々としたガロンヌ川、都市として発達していて日常生活にそれほど困らないことだけではなく、なんといっても遠出の際の交通の便がいいこと!
トゥールーズは国際空港を擁していて、飛行機の便数が多く、さまざまな都市への直通便が離発着しています。各都市への運賃も日本の感覚からするとそれほど高いとは感じない程度です。このことは、この街に住むことを考え始めることになった重要な決め手のうちのひとつ。

旅行好きな私は、あちこち旅行するにも、そして日本に帰郷するにあたっても、気持ちのうえでもハードルが高くないのは大切だと考えています。この点で言うと、フランス国内においてはパリの次くらいに便利なんじゃないかな。むしろ、トゥールーズ市内から空港まで車で15分くらいで到着してしまうこと、渋滞や人の多さや治安に対してパリほど悩まされないことを勘案すると、私にとってはとてもストレスが少なく過ごせると思ったのです。

こうして、初めて訪れたトゥールーズを気に入ることができ、この街に住むことに対して前向きな気持ちになりました。